はじめに:紅茶がつなぐ、世界の“ゆとり”の文化
旅先でカフェに入ったとき、
その国の空気や人の優しさを感じたことはありませんか?
19世紀イギリスで生まれたアフタヌーンティー(Afternoon Tea)は、
今や世界中で形を変えながら愛される“ゆとりの象徴”です。
紅茶を飲みながら会話を楽しみ、
一日の中に“少し立ち止まる時間”を持つ——
それは、忙しい現代にこそ必要な心の贅沢です。
この記事では、英国を出発点に、
北欧、アジア、中東など世界のアフタヌーンティー文化を巡る旅へ出かけましょう🌍✨
🇬🇧 英国:すべての始まりは、ベッドフォード夫人の午後から

「アフタヌーンティー」は、19世紀の英国貴族アンナ・ベッドフォード夫人が
“昼食と夕食の間に小腹を満たすため”に紅茶と軽食を楽しんだのが始まりと言われています。
以来、紅茶の香りと共に過ごすこの時間は、
優雅さ・社交・教養の象徴として英国文化に根付きました。
💡 ティーの基本構成:
- 下段:サンドイッチやセイボリー(軽食)
- 中段:スコーン+クロテッドクリーム&ジャム
- 上段:ペストリー&ケーキ
この順番でいただくのが伝統的なマナーです。
紅茶はアッサムやアールグレイ、
そして“ミルクを後から注ぐ”のが上流階級の嗜み✨
BBC Cultureによると、アフタヌーンティーは
“紅茶を飲むこと以上に、人との会話と時間の共有を大切にする文化”とされています。
参考:BBC Culture – The History of Afternoon Tea
紅茶の選び方と香りの楽しみ方

アフタヌーンティーの主役は、やっぱり紅茶(Tea)。
イギリスでは、香り・産地・淹れ方にまでこだわりがあります。
- アッサム: 濃厚でしっかりした味わい。ミルクティーにぴったり。
- ダージリン: 繊細でフルーティー。ストレートで香りを楽しんで。
- アールグレイ: ベルガモットの香りが華やか。人気No.1のブレンド。
TIP:
英国式では「ミルクインティー」が一般的。
ただし高級ホテルではミルクを後から注ぐのが上流階級スタイル✨
ティースタンドの構成を知ろう

3段スタンド(Three-tier stand)は、アフタヌーンティーの象徴的存在。
実は食べる順番にもマナーがあります。
- 下段:サンドイッチ&セイボリー(塩気系):キュウリ・サーモン・卵などの軽い味。紅茶に合わせて食欲を整える。
- 中段:スコーン(Scone):クロテッドクリームとジャムを添えて。イギリスでは「ジャム→クリーム(コーンウォール式)」と「クリーム→ジャム(デヴォン式)」で論争も!
- 上段:ペストリー&ケーキ(Sweets):見た目も華やかで、まさに“写真映え”の主役✨
筆者メモ:
デンマークで体験したアフタヌーンティーは、北欧らしくベリーやハーブティーが多く、英国よりも自然体ですがエレガントな雰囲気でした。
アフタヌーンティーのマナー&服装

アフタヌーンティーは堅苦しい儀式ではなく、“上品にリラックスする時間”。
ただし、いくつかの基本マナーを知っておくとよりスマートに楽しめます✨
マナーの基本
- カップはソーサーに戻さず手で持つ(肘はつけない)
- スプーンは静かに手前→奥へ2〜3回かき混ぜる
- サンドイッチやスコーンはナイフか手で一口サイズに
- 写真を撮るときは他のゲストに配慮して静かに📸
服装のポイント
- ドレスコードは「スマートカジュアル」が基本。
- ジーンズ・スニーカーは避け、ワンピースやシャツスタイルが◎
- ホテル系ティーではアクセサリーやネイルも控えめに上品にまとめましょう。
筆者メモ:
東京のホテルティーは季節ごとにテーマが変わるので、
ドレスアップを楽しむのも“旅の延長線”としておすすめです✨
世界で進化するアフタヌーンティー文化
アフタヌーンティーはイギリス発祥ですが、
今では世界中のライフスタイルや食文化に合わせて独自のスタイルへと進化しています。
紅茶とともに過ごす“ゆとりの時間”というコンセプトは共通しつつ、
各国の素材・デザイン・マナーがその土地らしさを映し出しています✨
日本:四季と繊細な美意識が融合

日本では、英国式をベースにしながらも季節感と和素材を取り入れたアフタヌーンティーが主流。
抹茶やほうじ茶を使ったスイーツ、和菓子モチーフのミニケーキ、
そして“桜”や“紅葉”をテーマにした限定メニューなど、四季を味わう構成が特徴です。
- スタンドには陶器や漆器が使われることもあり、「和洋折衷の美学」が楽しめる。
- 紅茶だけでなく、和紅茶や抹茶ラテも登場!
- 予約制ホテルティーが人気で、フォトジェニックな演出がSNSを中心に定着。
筆者メモ:
都内ホテルのアフタヌーンティーは“体験型イベント”化していて、
テーマカラーの服で訪れるゲストも多いです👗
デンマーク:北欧流「ヒュッゲ(Hygge)」の時間

デンマークでは「Afternoon Tea」という言葉よりも、
“Hygge(ヒュッゲ)”=居心地のよい時間を楽しむ文化の中に自然に溶け込んでいます。
- 紅茶はハーブやベリーなど、自然素材を使ったブレンドティーが主流。
- ケーキスタンドではなく、木のプレートや陶器トレイで温もりを演出。
- デンマークのカフェでは、紅茶とともにスモーブロー(オープンサンド)が出されることも🍞
実体験メモ(筆者より):
コペンハーゲンのティーサロンでは、
店内全体がキャンドルと花で飾られ、まさに“ヒュッゲ”そのものの空間。
英国式の上品さとは違う、ぬくもりと居心地を感じました🕯️
シンガポール:植民地時代から続くハイティー文化

シンガポールでは、英国統治時代に広まったアフタヌーンティーが、
今では“High Tea”=ディナー寄りの贅沢コースとして発展しています。
- スタンドではなくビュッフェ形式も多く、軽食〜スイーツまで多国籍メニュー。
- 紅茶はTWGやDilmahなど高級ブランドが定番。
- 屋外テラスやマリーナビューなど、南国らしい開放感の中で楽しむスタイルが人気🌴
TIP:
「High Tea」とはもともと夕方(午後6時頃)に食事を兼ねて楽しむお茶時間。
シンガポールではホテルのサンセットとともに紅茶を味わうのが定番です。
フランス:芸術の国の“美しすぎるティータイム”

フランスでは「サロン・ド・テ(Salon de thé)」という形で、
アフタヌーンティーが美食と芸術の延長線上に存在しています。
- スイーツの主役はもちろんパティスリー(Pâtisserie)。
- 紅茶はMariage FrèresやKusmi Teaなどの香り高いブランドが人気。
- ガラスのティースタンドや金縁カップなど、美意識の高さが光るデザインが特徴。
豆知識:
フランスのティータイムでは“静けさと余韻”を重視。
食後の会話も含めて、一種の芸術的時間として扱われています🎨
ドバイ/中東:ラグジュアリーとおもてなしの融合

中東の高級ホテルでは、アフタヌーンティーが“贅沢とホスピタリティの象徴”として楽しまれています。
- 紅茶に加えて、デーツ・カルダモン・ローズウォーターなど香り高い素材を使用。
- スタンドには金色の装飾やアラビア模様が施され、非日常の優雅さを演出。
- 特にブルジュ・アル・アラブやブルジュ・ハリファのアフタヌーンティーは世界的に有名✨
文化背景:
中東では“お茶”がもてなしの中心。
アフタヌーンティーもその延長にあり、訪れる人すべてに歓迎の意味が込められています🌹
まとめ:一杯の紅茶に、国の物語がある

アフタヌーンティーは、どの国でも単なるお茶の時間ではなく、
その土地の“心の豊かさ”を映す文化です。
英国の上品さ、北欧のぬくもり、アジアの繊細さ、
そして中東のホスピタリティ。
どのスタイルも違って、どれも美しい!
あなたも旅先や日本で、その国の“ゆとり”を感じるティータイムを探してみてください☕✨